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法テラスの債務整理の流れと費用と支払い方法

最近よく見聞きする「法テラス」は正式名称を「日本司法支援センター」といい、国が設立する準独立行政法人です。

国民が誰でも法的なトラブルに遭遇してしてしまった場合、その解決の支援を目的とした法人です。

一般的には社会的に強い立場やお金に余裕がある人だけが法的な問題解決ができるようなものが「法」であるという印象が強いものでした。

法テラスでは、主に社会的弱者と呼ばれる方でも誰でも司法支援が受けられるような支援を行なっています。

3回まで無料法律相談を受けることができたり、民事法律扶助という制度で、弁護士費用の軽減や費用の立て替え制度があります。

誰でも利用しやすいように間口を広げています。ただし、収入などが高い方は利用できないなど制限があります。

法テラスで債務整理の相談は可能

そんな法テラスですが、債務整理の相談をすることは可能です。

お金の問題で困っているのに、高額な弁護士費用を払うのは難しいと思います。そんな時こそ、立て替え制度がある法テラスの利用をおすすめします。

債務整理は弁護士だけでなく、司法書士にも相談が可能です。

債権者に返済方法の交渉をする「任意整理』、返済が不可能な場合に裁判所に申し立て、すべての支払い義務を免除してもらう「自己破産」、返済が困難な場合の借金を裁判所に申し立てをして負債を減額してもらい、その負債をのちの3年で返済する「個人再生(民事再生)」、借金の金利などで払いすぎているお金を返済してもらう「過払い金返還請求」などが主なお金の問題だと思います。

これらを法テラスで解決する時はどのような流れなのかを見ていきましょう。

 

法テラスでの債務整理の依頼までの流れ

法テラスでは無料法律相談を行なっています。まずはそちらで相談をしてみることから法テラスの利用は始まります。

法テラスで相談してみて、一緒に解決してくれそうだから依頼しようと思ったら、その場で民事法律扶助を使って法テラスを利用した債務整理の依頼を申し込む手続きに入ります。

法テラスに勤務していない弁護士でも、法テラスと契約をしている弁護士ならば依頼することが可能ですので、一言聞いてみるといいと思います。

法テラスの民事法律扶助を利用することは、相談者にとってメリットが大きいので、ぜひ利用したいところです。

 

法テラスで債務整理の費用

債務整理

まず、弁護士に支払う着手金や報酬金を支払います。

着手金・実費の金額は、債権者数(業者の数)により異なります。着手金と実費で42,400円~229,400円ほどとなります。

自己破産

自己破産は書類作成援助として司法書士へ依頼する場合と、代理援助として弁護士へ依頼することができます。

どちらも着手金と実費を合わせた費用は、司法書士へ依頼した場合、103,400円、弁護士へ依頼した場合、152,600~298,657円です。

この金額の差は、管財事件になった場合や、特に処理が困難な場合に着手金が増額されます。

そのほかに、予納金が必要となります。予納金は、官報掲載費用で10,000円~13,000円ほど、管財事件になった場合の破産管財人への報酬が最低でも22万ほどかかると言われています。

過払い金返還請求

過払い金返還請求を法テラスを通して司法書士や弁護士に依頼をすると、2~3万円程の着手金がかかると言われています。

過払い分が返還された場合は、総額の約15%を司法書士や弁護士に報酬金を支払うことになります。

過払い金返還請求に関しては、民間の弁護士事務所などの方が安く済む場合が多いようです。

個人再生(民事再生)

個人再生は法テラスで司法書士、又は弁護士に依頼することができます。費用は着手金と実費がかかります。

司法書士に依頼した場合は128,000円、弁護士に依頼した場合は197,000円~359,000円がかかります。

その他に自己破産の時と同様に、裁判所への予納金が必要となります。

気になる費用の支払い方法は?

法テラスを利用した場合の報酬が一般的な弁護士事務所に比べてお安いとはいえ、債務整理をしている身分で支払いをするには高額で難しいと思います。

法テラスの民事法律扶助はこの費用を立て替えてくれる制度です。

法テラスを利用すると決めて手続きをした時、返済に関しても月々の返済額を決めます。毎月5,000円から、無理のない範囲で返済していくことになります。

まとまった高額な弁護士費用を支払うのは大変ですが、分割払いで返済できるのが法テラスを利用するメリットの一つであるといえます。

まとめ

法テラスで債務整理をする場合の流れや料金をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

法テラスは一般的な弁護士事務所に比べ料金は格安ですが、過払い金請求など、必ずしも法テラスで依頼した方が安く済むパターンだけではないことも頭に入れておくといいかもしれませんね。

ご自分に合った法テラスの使い方を知ることも大切ですね。