資格の重要性
資格の重要性
資格と一言でいっても、国家資格から民間資格まで幅広く存在し、さらに難易度もまちまちです。
また取得が難しい資格であれば、就職に必ずしも有利となるわけではありません。
ではどういった資格を取得すれば良いのでしょうか?
まずは自分がどういった仕事につきたいのかを考えてみてください。
働きたい仕事が見つかれば、次にその仕事に見合った、そして就職に有利な資格を探せば良いのです。
採用するのはどっち?
事務職を例にとって考えてみましょう。
一般的な事務職であれば、特にこれといった資格はいらないと考えるかもしれません。また事務職で必要なスキル「ワードやエクセル、パワーポイント」あたりができれば良いと考えるでしょう。
では、あなたが採用する側の立場だと想定してください。
二人の方が就職面接にやって来ました。応募された方は保育園に通う5歳になる男の子がいるシングルマザーです。そして同じような労働条件を希望しています。
また二人の履歴書には「エクセルとワードはできます」と記載されています。ただし片方の履歴書にはワードとエクセルの検定資格ありと記載されています。
ご存知かも知れませんが、ワードやエクセルには検定資格があります。
この時、あなたは応募者の一人しか採用できない立場だとしたら、資格あり?資格なし?のどちらの方を採用るしますか?
同じ条件だとしたら、多くの方は「資格あり」を採用するのではないでしょうか?
資格の意味
この例はほんの一例ですが、似たようなケースに遭遇するのは珍しくないように感じます。
つまり資格はお金と同様に「あるにこしたことはない」「あって邪魔にならない」ものではないでしょうか。
そしてなによりもあなたの「できる」を証明してくれるのものではないでしょうか。
あなたの希望する仕事が見つかったら、有利に就職活動できて就職後も長く安定して働くために、資格が必要かどうかを一度考えてみてください。
オススメする資格をご紹介
人気、需要共に高い資格を取得することで、就職・給与に有利になることがあります。
ここでこういった資格をいくつかご紹介しますので、あなたの資格選びの参考にしてみて下さい。
医療事務
まずは医療事務です。
医療事務の仕事内容はその名のとおり病院での事務作業と患者対応が中心となります。
では事務作業の具体的な業務はなんなのか?それは「医療費の計算」となります。
医療費の計算は「厚労省が定めた点数を元に計算」しますので、専門性が高く、一般に「医療事務の試験」と言われるものはこの計算の仕方に重点を置いた試験がほとんどです。
次に患者への対応ですが、病院では多くの患者と関わるため、円滑に診療を受けてもらうためのコミュニケーション能力が必要となります。
どちらも病院業務として欠かせません。
では次に医療事務を取得する難易度についてです。
医療事務には「医療事務」という名の試験はありません。関連する試験が沢山あり、大まかに3つのジャンルに分けられます。それぞれのジャンルで専門的な内容の試験ほど難易度は高くなります。
例えば知名度の高い「診療報酬請求事務能力認定試験」は合格率30~40%と取得が難しい試験です。
そのぶん、病院やクリニックではとても歓迎されます。
一方で「医療事務技能審査試験」は、合格率60%程度と比較的取得しやすい部類に入ります。
ただし年間5万人以上が受験する非常に人気のある試験ですから、需要もそれなりと考えておきましょう。
実は医療事務として病院で勤務するのに資格は必要ありません。
しかし関連する資格を持っていることが応募条件の病院が増えつつあります。
その理由は、医療事務の人気が非常に高まってきているためです。他の応募者との差をつける上でも、資格取得は視野に入れておくべきでしょう。
さらに医療事務は一度経験しておくとブランクがあっても復帰しやすいのが特徴です。
これから医療事務を目指す人は、取っておいて損のない資格といえます。
不況にも強い医療業界で、注目されるのが「医療事務」の資格です。
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介護福祉士
介護福祉士は、社会福祉士・精神保健福祉士と並ぶ福祉系3大国家試験の一つです。
そんな介護福祉士についてまずは仕事内容からご紹介していきます。
介護福祉士のお仕事は、要介護者のサポート全般になります。
具体的には、着替えや食事・排泄のお手伝い(身体介護)、掃除や洗濯(生活補助)、話し相手になる(メンタルケア)、など、要介護者が日常生活を不自由な暮らしを送るために必要なサポートを行い、支えていくお仕事になります。
ちなにみメンタルケアなど高度なサポートは、介護福祉士の資格を持っていないとできません。
介護福祉士になる難易度はどうでしょうか?
ここ3年の合格率を見ると受験者の二人に一人以上は合格できる割合です。
平成25年:64.6%
平成26年:61%
平成27年:57.9%
意外にも合格率が高いように感じるのは、誰でも彼でも受験できるわけではないからです。
介護福祉士の受験資格を得るには「実務経験・福祉系高校・経済連携協定・要請施設ルート」のいずれかが必須となります。
資格試験にパスすることよりも受験資格を得ることの方が難しいかもしれません。ただし受験資格は変更になる可能性もあるため、こまめにチェックしておくことが肝心です。
では介護福祉士を取得するメリットは何でしょうか?
制限はありますが、介護福祉士の資格を持っていなくても介護の仕事をすることは可能です。
しかし無資格では訪問介護などできないこともあるため、有資格者が優遇されることになります。
ちなにみ介護を受けたい場所をアンケートをした結果、「自宅で介護」を望む方が圧倒的に多いこともからも訪問介護の需要の高さが浮き彫りになっています。
平成28年9月現在、介護福祉士の登録者数は全国で150万人近くいますが、要介護(要支援)の認定数は平成23年:508万人、平成24年:533万人、平成25年:564万人と年々上昇しています。
つまり介護福祉士という資格の将来性を考えると、非常に需要の高いものであり、さらに需要が高まると考えられるのです。
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ネイリスト
最後は、前のふたつとはガラリと変わってネイリストの紹介となります。
まずはネイリストの仕事内容から。
ネイリストはお客様のご要望を伺い、その人の爪や手をご要望に沿うよう美しくすることがお仕事です。
どうしても爪のデザインやカラーリングにばかり目が向きがちですが、それらはネイリストのお仕事のひとつでしかありません。
ネイリストのお仕事は大きく3つ。
爪の形を整え、表面を磨いて自爪を美しくする「ネイルケア」
爪にマニキュアやデザインを施す「カラーリング」や「ネイルアート」
巻き爪や切れ爪などを修復・補修する「リペア」です。
もちろん、お客様のご要望を伺いますのでコミュニケーション能力が問われます。
では難易度について。
ネイリスト関連は多くの試験がありますが、ここではメジャーな「JNECネイリスト技能検定」について取り上げます。こちらの試験は1~3級まであり、それぞれが筆記試験と技能試験から成り立っています。
1級2級の合格率は30~40%程度と難関です。また3級合格率は80%超とほとんどの受験生が合格できるレベルです。
1級2級は3級合格者でないと受験できません。まずは3級から受験していきましょう。
ネイルサロンで働く際、ネイリストの資格は実質必要ありません。しかし、すぐにでもネイリストとして働きたいのであれば、資格取得は必須と考えておきましょう。
試験内容は仕事内容に深く関わっており、知っていて損はない・できて当然なスキルが要求されるからです。
開業する場合にも有資格者であればお客様を安心させられる要素になります。
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資格と収入と就業形態
資格取得からは少し離れてしまいますが、シングルマザーの方にとても興味深いデータがありましたのでご紹介します。
簡潔に言うと「資格と正社員と収入の関係性」といったところでしょうか。興味がない方は読み飛ばして下さい。
ご紹介するのは川越市が行なった「ひとり親家庭等ニーズ調査(平成28年3月)」です。このアンケート結果を読み解くと「資格と収入の関係性」がよ~くわかります。
それでは調査結果をみていきましょう。※参考資料(PDF):川越市ひとり親家庭等ニーズ調査
まずはじめに資格の有無に関する調査結果から。
資格を持っている:57.0%
資格を持っていない:40.3%
と資格を所有されている方が多い結果となっています。
ここで興味深いのが、資格を持っていると持っていない方の就業状況です。
資格者を持っている方の46.6%が「正社員・正規職員」で働いているのに対して、
持っていない方で「正社員・正規職員」の方は23.0%と半分以下の数値なのです。
つまり資格を持っている方は、持っていない方の2倍以上の割合で「正社員・正規職員」として働いているのです。
そしてこのことは収入にも反映されています。
「資格を持っている方」の年収
1位:200~300万円未満(31.5%)
2位:100~200万円未満(29.5%)
3位:300~400万円未満(14.7%)
4位:100万円未満(12.6%)
5位:400~600万円未満(9.9%)
「資格を持っていない方」の年収
1位:100~200万円未満(36.0%)
2位:200~300万円未満(28.0%)
3位:100万円未満(21.8%)
4位:300~400万円未満(7.6%)
5位:400~600万円未満(2.6%)
収入にかなりの差があることがわかると思います。
特に注目したいのが、「年収100万円未満」と「300~600万円未満」の数値です。
まず「年収100万円未満」ですが、
「資格を持っている方」:12.6%
「持っていない方」:21.8%
さらに「300~600万円未満」は
「資格を持っている方」:24.6%
「資格を持っていない方」:10.2%
正反対の数値になっていることがわかります。
この数値をみると、資格を持っている方のほうが圧倒的に高収入が見込めることがわかります。
ではどういった資格を持っているでしょうか?
1位:日商簿記(20.9%)
2位:医療事務(14.6%)
3位:看護師(9.5%)
4位:情報処理に関する認定(9.0%)
5位:介護職員初任者研修(7.7%)
6位:介護福祉士(7.0%)
7位:准看護師(6.0%)
8位:調理師(5.4%)
8位:保育士(5.4%)
10位:美容師(4.2%)
医療・介護系の資格が44.8%と多くなっています。
医療・介護系の資格が生かされる業界は、常に人手不足が問題となっているため、また今後もまだまだ求人は増加するでしょうから、長く働くのであれば安定した業界と言えるでしょう。
こういった状況をみると資格を取得したいと思い方も多いのではないでしょうか?
しかし資格を取るには費用がかかります。これがネックとなり、資格を諦めている方も多いようです。
実際のアンケート結果でも、資格を取るときの悩みとして費用が一位となっています。
1位:費用の負担(64.3%)
2位:時間の不足(46.5%)
3位:収入が減る(25.8%)
資格取得の一番の障壁となるのが費用という結果がでていますが、「自立支援教育訓練給付金」や「高等職業訓練促進給付金」といった制度を活用されていない方が多いようです。
例えば、「自立支援教育訓練給付金」を知っていると回答された方は48.6%と半数近くの方は知っているにも関わらず、「利用した」と回答された方は3.6%しかいません。
これって結構もったいないことだと思います。確かに多少の手間はかかりますが、せっかく国が援助してくれる制度なのですから、使わない手はないでしょう。
援助を受けて資格を取得して、将来に渡り失業の心配のない業界に正社員として働く、これってなかなか素敵な人生計画なのではないでしょうか?
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ここで紹介しきれなかった資格を個別ページでもご紹介しています。
興味ある資格があれば、下記からおすすみ下さい。